校長あいさつ

校長写真志を継ぐ~故髙澤三治郎氏のこと~
 
学友会会員の皆様には、本校の教育活動に御理解と御支援を賜り、感謝申し上げます。 
 さて、教育改革が進行し、教育の大きな転換期を迎えております。そのような時期であるからこそ、「不易流行」の信念を持ち、学校教育が引き継ぐべきものを見つめ直すことが肝要であると考えております。
 学友会員の皆様も御存じの三高グループの創設者である高澤三治郎氏が、昨年、百歳の天寿を全うされて鬼籍に入られました。著書『風雪七十年』で、高澤氏は、次のように述べられております。
 「商売は人間関係が最も大切」「商売のカンは、情報を集め、分析して得られるものとは限らない」「こうと決めたら、信念をもって突き進んでいく行動力も必要」「平和を守り続けなければならない」・・・・いずれも、いつの時代においても、商売に限らず、生徒に身に付けさせるべき者であります。
 そして、髙澤氏は、本校創立百周年を機に、「私は少年時代、家が貧しくて中学に行けませんでした。そして不動岡高校(当時は中学)の近くの店に奉公しましたが、店の前を通る中学生が羨ましかったものです。しかし諦めて一生懸命頑張り今日に至りました。幸いに、私の長男と次男が不動岡高校を卒業し、今私の会社で役員として働いています。どうか私の微意をおくみとり下さり、不動岡高校の発展、ひいては地域の発展のために使ってください」(同書)と述べられ、私財を投じてくださり、それによって(一財)高澤育英会が設立され、現在も厳しい経済状況にもかかわらず、高校単独の奨学事業が行われております。
 高澤氏の御遺志は、「将来ある若者に学びの機会を失わせてはならない。不動岡高校に学ぶことは人のため、社会のためであると心得て、社会を支え、導く人を育てなければならない。という不動岡高校への薫陶であります。
 さまざまな教育改革が進む中、心して不動岡高校の教育を見つめ直してまいりたいものです。(学友会だより61号より転載)